多くの家庭が憧れる戸建てのマイホームは、自分や家族が住むうえで快適なほうが良いことは言うまでもありません。くわえて、他人に素敵な家だと思ってもらえることも理想です。
他人にマイホームを素敵だと思ってもらうためには、外観の設計に力を入れることが大切です。外観は、まっさきに人目に入る場所です。マイホームの顔とも言えるでしょう。特に、外構は集合住宅にはない、戸建て住宅のみの特徴です。素敵な外構があれば、それだけで素敵なマイホームだと思ってもらえる可能性が高くなります。
そんな外構を依頼人の希望に沿って仕上げようと、多くの施工会社は次の2つの事項を重要視しています。
外構は、何より依頼人の希望を反映させたものにしなければなりません。塀や門、庭、植栽、アプローチ、車庫などに対して、依頼人がどのような要望があるかをヒアリングによって把握します。
子どもやペットがいる家庭は、晴れた日に庭を走り回れるように広い庭が欲しいと考えます。その場合、子どもが転んでも怪我をしないように、土や芝生の庭を希望することが多いでしょう。
家族がそれぞれマイカーを所有する家庭ならば、通常よりも大きな車庫を望みます。単にスペースを確保するだけではなく、自動車の入れ替えが必要ない配置で駐車できることも重要です。
プライバシーが気になる方は高い塀を希望します。マイホームに面した道路を人が歩いたり、自動車が通ったりしても、庭や自宅の中を見られることがありません。
このように、家庭ごとに外構に望む事柄は多岐に渡ります。工事を始める前にしっかりと依頼人の要望を聞き、できる限りその要望に沿った外構を完成させられるように努めます。
なにごとも始めが肝心です。外構工事においても、下準備が不十分では工事進行中に問題が起こり、作業が滞る可能性があります。予定通りに工事が進まないだけではなく、依頼人の希望からはずれた出来になることも考えられます。そのため、施工会社では事前にしっかりと計画を立てることを含め、下準備を大切にしています。
たとえば、施工会社では工事を正確に進行するために、工事の前に作業手順書を作成します。作業手順書には、なぜ工事をするのかという「目的」や、どのようにして効率的に工事を進めるのかという「やり方」、安全を確保するために参考にする「過去の災害事例」など、工事にかかわるさまざまな事柄が記載されます。
作業手順書は、必要事項さえあれば施工会社ごとに自由に作成できますが、外構工事用の作業手順書テンプレートを販売しているサイトもあります。Word形式でダウンロードできるため、必要に応じて手を加えることもできます。
以上の2点をしっかりと実施することで、施工会社は依頼人の希望に沿った素敵な外構を作っています。外構の出来は依頼人のマイホームへの評価にも大きく関わることを、多くの施工会社は念頭に置いているのです。